心療内科の心理療法

大まかな定義を知ろう!

精神的に不調を感じた場合に相談に行く所の一つに心療内科がありますが、そこで行われる治療はどんなものなのでしょうか。具体的には、抗うつ薬や手術等直接身体に何か影響を与えず、カウンセリングやレクリエーション等で治療を行っていく方法全般を心理療法といいます。その方向性は大きく2つに分けられ、まず徹底的に患者との対話をし、共感できる所を探しサポートする、支持的療法があります。医師と1対1でのカウンセリングや、同じような悩みを持つ人たちのグループディスカッション等で、自分だけが孤立しているような感覚を和らげたりします。 もう1つが医師やカウンセラーが患者に色々助言等を行う、認知行動療法になります。これまでの考え方や感じ方等をアドバイス等により徐々に変化させ、心理的に変化していく事で症状の改善を目指します。

どんな症状に対応できるものなの?

では、心理療法はどんな症状に対応できるのでしょうか。まずは、うつ病の治療には様々なタイプの心理療法が用いられることが多いです。特に精神分析療法等の無意識のうちにネガティブに考えてしまう思考等の原因を明らかにし、それに対応していくという心理療法が用いられます。また、何らかの恐怖症に対する治療にも心理療法は多く対応しています。失敗や対人関係を極度に怖がるといった症状にも、心理療法は効果的です。

また、恐怖以外の感情のコントロールができず困っているという症状で心理療法をしてもらうという人も多くいます。この場合は論理情動行動療法等の、怒りや不安が大きくなるという症状に向けたアプローチがよく用いられます。自分や周りの人に思い当たる節がある場合には、心療内科に相談にいくとよいでしょう。